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院長のひとり言 2018年12月

内膜症は痩せている人に起こりやすい!?

内膜症は痩せている人に起こりやすい!?



生理痛が酷かったり、不妊治療を受けようとして内膜症と診断される方、本当に多いですよね。

子宮内膜症のある人の約50%が不妊となり、不妊症の人の25~50%で子宮内膜症があるとも言われれる本当にやっかいな症状になります。

卵管通過性の障害や卵胞発育の障害や排卵前後のホルモン値の異常を引き起こす要因となってしまいます。

子宮内膜症は、本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜に類似した組織が子宮以外の部位(腹腔内、卵巣、腸、膀胱など)に異所性に増殖する疾患です。

病変の場所によって、チョコレート嚢腫、子宮腺筋症、深部子宮内膜症などと呼ばれています。

内膜症の病因として、月経血中の子宮内膜の一部が卵管を通って腹腔内に逆流し生着するという「移植説」が古くから有力です。

その他にも子宮内膜細胞の付着、細菌感染、炎症、血管新生、サイトカインなどの関与も指摘されています。

しかし、発症および進展の詳細なメカニズムは、疾患概念の発表後90年経過した今日においても未だ解明されていないんです。

さらに、様々な治療法の進歩はあるんですが、根本的な治療法は確立されていないのが現状です。

今回はその中で注目されてきている内膜症の発症に脂肪細胞や脂肪細胞関連のホルモン(レプチン、アディポネクチンなど)が関連しているという事をお伝えしたいと思います。

子宮内膜症の方の腹腔内ではレプチンが増加しているという報告があります。

レプチンは全身の脂肪細胞で作られ、食欲と代謝の調整のために大まかな体脂肪の量を脳へ伝える働きがある物質です。

また、炎症作用と血管新生作用という別の側面もあり、過剰なレプチンは交感神経の活動を亢進させ、血管を収縮させること等により、血圧を上昇させてしまいます。

さらに子宮内膜症細胞の細胞分裂を促進する作用も報告されています。

レプチンは脂肪細胞から産生される為、高BMIの太った方は、血液中のレプチンが高いんですが、実は太った女性の腹腔内ではレプチンが高くないと言われています。

これは、腹腔内のレプチン産生には脂肪細胞ではない別の出所が存在するからと考えられているんです。

一方、アディポネクチンにはレプチンとは反対の作用のおる物質です。

アディポネクチンも脂肪細胞から分泌される物質ですが、作用としてインスリン受容体を介さない糖取り込み促進作用、脂肪酸の燃焼、細胞内の脂肪酸を減少してインスリン受容体の感受性を上げる作用、抗炎症作用、抗血管新生作用があり、内膜症抑制因子とも言えるんです。

正常の子宮内膜では、卵胞期にアディポネクチンが最大になり、黄体期にアディポネクチン受容体が最大になると言われています。

体外受精を何回も繰り返しても上手くいかない、着床しない方の子宮内膜では、アディポネクチン受容体が減少していたという報告もあり、着床との関連もあるようです。

レプチンとアディポネクチンはお互いにアクセルとブレーキの関係にあり、痩せている方はレプチンが低いと言われています。

わかりやすく太っている人の場合で説明しますね。

今までの話からわかるようにレプチンは痩せるホルモンです。

太っている方にレプチンが多いのも逆のように感じがしますが、実は太っている方はレプチンの受容体が反応しにくくなってしまっているんです。

これはレプチン抵抗性と言い、せっかくの痩せるホルモンであるレプチンの効果が弱くなってしまっているんです。

つまり、同じようにレプチンが出ていたとしても太っているとその作用が弱くなってしまうんですね。

ですから、内膜症細胞でも同様に太った方ではレプチンの内膜症促進作用が弱くなっているのではないかと考えられるんですね。

何かをきっかけにして内膜症細胞が発生し、この時にレプチンが産生されます。

痩せている人はレプチンの内膜症促進作用が強いわけですから、内膜症細胞が増えると、更にレプチンが増えて悪循環に陥ってしまうという事なんです。

一方で、太っている方では同じ条件だとしてもレプチンの内膜症促進作用が出にくく、内膜症が進展しないという事が考えられます。

このようなレプチンとアディポネクチンの作用によって痩せている人に内膜症が起こりやすいと考えられるんです。

とは言え、内膜症の為には太っているといいのか!と短絡的に考えてはいけませんよ。

バランスを崩しているから病気は発症します。

痩せてすぎていても、太り過ぎていても、どちらも不妊症になる可能性は高いんです。

日頃から体重計に乗る習慣をつけてみてください。

体重のコントロールは生活習慣のコントロールにもつながりますからね。

妊活の参考になれば嬉しいです。





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骨トレで精子を増やそう!

骨トレで精子を増やそう!



不妊の要因の1つが精子の問題。

女性が体質改善をしなくてはならない大きな理由は、卵子の質が妊娠を左右する1番の問題だからですよね。

男性はというと、無精子症であったり、運動率の低下、奇形率の増加など精子の不妊要素は様々ありますが、IMSI(イムジー)の技術により、ある程度は解決できてはいるんです。

とは言え、良い精子である事に越したことはないので、今回は精子の質を高める為、骨との関係をお伝えしますね。

運動率や奇形率は射精回数にも影響されるので、今日はその前段階、生成についてのお話になります。

実は男性の精子の生成には骨から出されるメッセージ物質が関わっているのをご存知ですか?

骨量の低下は老化現象を招くとはよく言われる事ですよね。

骨の役割は体を支え、体を動かし、衝撃から様々な器官を守ること、造血細胞として血液を作ることだと考えられてきました。

けれど、骨には様々な細胞や物質が存在し、それぞれが体を健康に保つためのネットワークを構築しているんです。

骨って毎日、古い骨から新しい骨へと生まれ変わっているんです。

血液や皮膚と同じように新陳代謝が行われているという事です。

1つの骨が全く新しい骨に変わるのには3~4ヶ月、全身の骨は約3年でまったく新しいものに入れ替わります。

これは骨代謝と呼ばれ、骨芽細胞によって骨が作られ、破骨細胞によって骨がこわされていくという形成と吸収の2つの活動によって成り立っています。

破骨細胞が骨の主成分であるアパタイトを溶かして古い骨を削ります。

そして、削られた部分に骨芽細胞が新たな骨を作るというリモデリング(新陳代謝)を繰り返しています。

この2つの活動は密接に関係しながら働き、このサイクルにより、より良い状態をキープしようとしているわけですね。

そして、このリモデリング時に副産物的に骨芽細胞から分泌され、血中に流れ出るメッセージ物資がオステオカルシン。

膵臓のβ細胞に働いインスリンの分泌を促したり、脂肪細胞に働きインスリン感受性を高めるタンパク質であるアディポネクチンの分泌を促進すると言われています。

このオステオカルシンは、精巣に作用すると男性ホルモンであるテストステロン精子を生成する量を増やす役割もしているんです。

そして、オステオカルシンがないと精子の数が半分に減ることも分かっています。

そんな重要な役割を果たすオステオカルシンですが、これが分泌される為には骨のリモデリングがスムーズに行われ必要があるわけです。

骨は物理的に力がかかると強くなり、かからないと弱くなるという性質があります。

これは骨の黄金律とも言われるもの。

骨は重力や衝撃などの物理的負荷を感知してはじめて、骨作りの指令を出すんです。

骨芽細胞は骨を作った後、自ら骨の中に埋もれて骨細胞になります。

この骨細胞が骨にかかる力を感知すると、骨を作れと指令を出すわけで、負荷のない状態だと作らなくていいという指令が出てしまうんです。

無重力下の宇宙飛行士の骨がもろくなるのはこのためなんです。

なので、骨には物理的負荷が不可欠。

ずばり、「骨に衝撃を与えること!」が必要となるわけです。

骨細胞は骨に加わった衝撃を感知し、骨を生成するペースをそこで決めているんです。

体のどこの部分であっても、刺激、衝撃が加わらなければ修復は行われないです。

では、具体的にどのような運動がいいのか。

やり方は簡単。

その場でジャンプしてドンッと着地したり、四股を踏むのが効果大。

しっかりジャンプをして脚の骨に大きな衝撃力を加えてあげましょう。

初めは連続でジャンプすることは、ひざなどを痛めることになるので止めて下さいね。

必ずジャンプの間には、数秒間のインターバルをはさみます。

また、ランニングや踏み台昇降などのインターバル間に5~10回ジャンプを行うとサーキットトレーニングになって効果的ですよ。

しっかりと着地する事を意識してみてください。

男性は骨トレをして精子を元気にしていきましょうね。

妊活の参考になれば嬉しいです。



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